2010年2月9日(火)
キヤノンが海外でEOS550D(アメリカではRebel T2i) を発表した。これは日本ではEOS Kiss X4と呼ばれる機種になるだろう。いちばん大きな注目点はデジタル一眼レフとして、はじめてSDXC規格に対応したことだ。やはり、これからはSDXC対応がデジタル一眼レフやそのほかのレンズ交換式カメラのトレンドとなるのではないか。イメージセンサーはとうぜんAPS-Cだが、有効画素数は約18メガピクセルと、EOS7Dと肩を並べた。Kiss
X3が約15.1メガピクセルだったから、想定内ではあるが、ISO5400までを常用感度としてきた。どのぐらいの高感度耐性があるか実写画像を見てみたいものだ。もうひとつの注目点は液晶モニタで、精細度が104万ドットとKiss
X3どころか、EOS7Dも超えている。なぜこんなに液晶モニタにウェートを置いたのか、その意図は不明だが、やはり動画がらみではないかと想像される。動画は1080pのフルHDで、24、25、30fps、720pのHDで30fpsとあるが、後者がMotion
JPEGであるかどうかは現時点では不明。動画はフルマニュアル対応であるというから、露出はマニュアル、ピントもマニュアル(とうぜんコントラストAFは可能だろう)と思われる。測光はEOS7Dと同じ63分割評価測光で、iFCL調光が可能。普及機らしいのは連写速度が毎秒約3.7コマで、これは4コマをオーバーしてもらかったところだ(もっと言えば、毎秒5コマまで引き上げたら、最強のエントリー一眼レフになっただろう)。そして、無線LANのEyeFiカードにも対応したが、これは地域により対応しないのはとうぜんだ(電波法などとの関係があるため)。デザインはいままでのKissシリーズよりもより精悍になった感じである。ただ、これはあくまでも海外版であり、このままEOS
Kiss X4になるかどうかはわからないが、大きく変わることはないと思われる。この世界的不況時代に、エントリー機を出すのは戦略として正解であるが、問題は価格だろう。
今日はこれから「月刊カメラマン」誌の連載原稿(もちろんつぎの号)をまとめにかかる予定だ。とりあげる写真家は田淵行男氏で、山岳写真家であると同時に高山蝶、高山植物も多く撮影し、「ナチュラリスト」と呼ばれた写真家である。そう言えば、昨日は錦糸町のヒカリカメラで、おもわずホースマンVH-R(レンズ、フィルムホルダー付き)を衝動買いしてしまった。これで6×9cmのフィルム撮影もできるようになったし、ますますフィルム撮影にはまっていく天の邪鬼なのであった。

江東区砂町銀座で。昨日は中古カメラ店に行くぐらいだから、かなり時間的余裕があり、砂町銀座もゆっくりとスナップした。しかし、ここはなんだから寂れていく一方で悲しい。昔はもっと人が集まっていたのだが・・・。例によって、プログラムAE、ISOオートだが、ISO1600になり、1/40秒が切れていた。これぐらいなら手ブレ補正が十分に効く。オリンパスE-P2、M14〜42ミリF3.5〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。
2010年2月8日(月)
いま、へそ曲がりは承知で、「趣味で」フィルム撮影をしている。ただ、35ミリ一眼レフは、デジタル一眼レフと同じような操作系を持っているため、ついつい沢山撮りすぎてしまう。デジタル一眼レフでは1/3EVオートブラケットが当たり前(JPEG撮って出しが基本のため)で、フィルムでもカラーリバーサルが多いので、オートブラケットをオンにしてある。先日はモノクロフィルム36枚撮り3本をあっという間に撮影してしまった。まあ、遊びだからいいのであるが、モノクロをブラケットするのなら、1EVステップでよかったし、現在のTTL測光の信頼性を考えると、モノクロフィルムならブラケットなどをしなくてすむのである。だから、中判カメラ(とくに、借用中の富士GF670プロフェッショナルとブロニカRF645)というレンジファインダー機を使う機会が多い。マミヤRZ67プロフェッショナル、ペンタックス645AFも持ってはいるのだが、あまり出番がない。富士GA645もスタンバイはさせているのだが、中判はAFよりもレンジファインダーのほうがなんとなくしっくり来るのである。もちろん、デジタルカメラは一眼レフで、連写速度は最低でも毎秒5コマは欲しいし、8コマ以上だと理想的である。私はデジタルカメラに関しては、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式でいい、と思っているのだ。だから、スナップでオートブラケットをするためにも、連写速度は早いほうがいいのである。しかし、毎秒8コマ以上となると、どうしても電源が大きく重くなるし、さらに視野率約100%の一眼レフファインダーを望むと、さらに大きく重くなる。それでも、とくにダブルスロットのハイエンドデジタル一眼レフは大きく重いだけのことはあり、別に虚仮威しでもなんでもない。ただ、私は首から下げているのをなぜと聞かれると「見栄のため」と答える。ココロはメタボった腹を隠すため(笑い)、というと誰も納得してくれるのだ。今日は時間がないため、とりとめのない雑談モードになってしまった。ご容赦ください。
今日はなぜ時間がないかと言うと、病院で心臓の定期検診に行ったのだが、採血、超音波が2種類と検査づけで、しかも採血の結果、中性脂肪が極端に多い、γGPTが高め、血糖値が境界型糖尿病のゾーンに入ってしまったため、とりあえず「絶対禁酒」を宣告されてしまった。そう言えば、ブログふたつ(雑記と写真論)の両方を昨日ひさしぶりに更新したので、ご興味のある方はごらんください。

昭和記念公園で。一昨日撮影に行ったが、軟弱者の私は寒風に耐えきれず、すぐに帰ってきてしまった。そのときに、ベンチに座っていたら、ものすごく素早く動く野鳥(名称は知らない)が比較的近くまで来たので、シャッターを切った。ベストピントではないし、野鳥の目に光が入っていないのだが、とりあえず掲載する。ニコンD300、VR70〜200ミリF2.8G、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、WBデーライト、ISO200。
2010年2月7日(日)
仕事上、いろいろなカメラ、とくにデジタル一眼レフを使っていると、いちばん痛感するのはAFモードの自動切り替えをもっと精度良くして欲しいということだ。つまり、シングルAF(静態)とコンティニュアスAF(動態)の切り替えを瞬間的にできなかったり、忘れたりしてしまうからだ。このS-AFとC-AFの自動切り替えを最初に実現したのは、記憶ではたしかミノルタαだった(α-7700i)。そして、各社ともAF自動切り替えを採用するようになったが、だいたいは中級機かエントリー機に搭載していて、高級機以上に搭載しているのはキヤノンだけ(AI-AF)である。もちろん、手ブレが大きいとC-AFになってしまったり、など問題はまだあるのだが、AFモード自動切り替えは私のようなうっかり者には絶対に必要だと考える。まあ、世の中うっかり者が少数派で、いやしくもプロならとっさにAFモードを手動で切り替えるのが当たり前と言われてしまえば、それまでなのだが。いまセンサーシフト式か、あるいはレンズ側の光学系シフト方式で、手ブレの検知はできるのだから、これをAFモード自動切り替えに利用することはできるのではないか。いや、技術的な細かいことはまったく知らない上での注文だから、メーカーの技術者にはまた寝言を言ってる、と思われてもいいのだが、撮影をしていてつくづく感じるのである。もっと精度の高いAF自動切り替えがあったら、もうそれに入れっぱなしにするのだけど・・・。AFの追尾能力そのものはいまものすごい(いわゆる、食いつきがいい)ので、動体撮影もAFでまったく問題ない。しかし、ファインダーで完璧に追尾しているのに、S-AFになっていて、肝心のシャッターチャンスを逃してしまうことがある。追尾能力の向上は大歓迎なのだが、うっかりミスを防ぐ手だても考えて欲しいと思うのである。
いま、ペンタックスフォーラムで元ペンタックスファミリー事務局長の羽石康幸さんの写真展「ひいな」(2月15日まで、ただし火曜は定休日)。真壁の昭和の香りあふれる風情を撮ったもので、渋いけれど、いい写真だ。また、プリントはコスモス・インターナショナルの「ピクトラン・バライタ」にご自分でプリントした、デジタルらしくないプリント(インクジェットプリンタ使用)。もちろんカメラはペンタックスK-7だ。また、撮影地の茨城県桜川市真壁で同名写真展を村井醸造(地酒製造元)の蔵の一部で、2月17日(水)〜3月3日(水)まで開催する予定という。
追記 AFモード自動切り替えの最初の一眼レフをミノルタα-7xiではないかと、記憶だけで書いてしまいましたが、読者のご指摘で、きちんと調べた結果、α-7700iでしたので、訂正しました。

昭和記念公園で。昨日、寒風吹きすさぶ中、ちょっとだけ歩いた。ほんとうは梅にウグイス、ならぬメジロが狙いだったのだが、風が強く来なかったので、早々に引き上げた。今日は昨日より風が強いので、外出はカラオケの練習だけ(笑い)。ニコンD300、VR70〜200ミリF2.8G、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、WBデーライト、ISO200。
2010年2月6日(土)
「デジカメバブル」が完全にはじけたようで、それに出版不況が追い打ちをかけて、休刊するカメラ雑誌が多くなってきたようだ(老舗ではなく、デジカメブームに乗ったもの数誌)。しかし、デジタルカメラが写真人口を増やしたことはたしかだし、新しく参入したカメラ雑誌(そのほとんどに私は目を通したことがない)もいろいろな意味で貢献したと思う。ほんとうの老舗で休刊したのは「写真工業」だけで、これはテクニカルな記事だけに絞っていて、われわれもずいぶん勉強させてもらった時代から、クラシックカメラ、セミクラシックカメラの同人誌のようになってしまった。クラシックカメラのブームがあったときは売れたらしいが、「クラカメバブル」がはじけて、とうとう休刊に追い込まれてしまった。私は昔は少し記事を書かせてもらったことがあったが、路線が変わってからは1回もなく、見本誌が送られてきても、目を通すことはなかった。そういう点では私はかなりドライであり、ビジネスライクで日本人離れ(苦笑)しているので、自分が関係しない雑誌はもう読まないのである。いずれにしても、雑誌はデパートであり、カメラファン、写真ファンのいろいろな要求に応えるための記事の品揃えが必要であり、それを怠ると厳しいのではないかと思う。だから、老舗のカメラ雑誌はみんな同じようだが、私はそれでいいと思っている。もちろん、新しいトライアルやチャレンジは必要なのだが、怖いのは編集者の趣味嗜好の延長になることである。趣味の雑誌なのだが、編集者は趣味でやっているわけではないし、やってはいけない。このあたりのバランスはむずかしく、おそらくカメラの企画にも似ているのではないだろうか。カメラも実用的な道具でありながら、趣味性の高い商品だからだ。プロカメラマンでも、まったく道具と割り切る人と、趣味が入ってしまう人とがいて、後者のような人たちをどんどん登場させるのもひとつの方法ではないか、などと暇な老人はまた余計なお節介をするのである。
今日は朝いろいろな連絡でメールを打ち続けていたが、外を見ると天気なので、またカメラを2台持って出かけた。今日は重いズーム付きデジタル一眼レフと、軽量な6×7判フィルムカメラと、ポケットにはコンパクトデジタルカメラ。昨日はフィルムカメラ2台装備だったので、ちがうと言えばちがうが、一眼レフとレンジファインダーという組み合わせは同じで、撮る感覚もデジタルでもフィルムでもあまり変わりはない。ただ、寒風吹きすさぶ公園なので、ほどほどにして帰ってきた。ほんとうは自分で企画した4×5判撮影を続けたいのだが、何年かかることか、よくわからない。

下北沢で。またまた「盗撮」(笑い)であって、私はくだらない「盗撮告発」に対して、あえてこういうスナップショットを続けるのである。また、デジタルマニアは「白トビ」がどうのこうの言うだろうが、写真は何が写っているか、どういうシャッターチャンスで捉えたのか、が重要なのだ。スナップにダイナミックレンジもクソもない、と言っては身も蓋もないのだが。フィルム一眼レフはモノクロフィルムで、これよりも手応えを感じたカットがあるのだが、まだ現像していない、というか、現像に出していない。リコーGRデジタルIII、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。
2010年2月5日(金)
トヨタ車(プリウスを含む)のリコール問題は世界的な規模になってきた。最初はアメリカ発だったのが、プリウスでは本社が認めた日本発ということになってしまった。これはアメリカ、中国、ヨーロッパ市場へと飛び火するだろう。陰謀論はさておいて、これは日本の誇る「カンバン方式」による品質管理が機能しなくなってきているのではないだろうか。かつてのメイドインジャーマニーやメイドインイタリアに変わって、メイドインジャパンの自動車に対する信頼性はきわめて高いようだ(詳しくは知らないが)。しかし、トヨタのリコール問題をきっかけに「日本製」神話が崩れるのではないか、と危惧している。そうすると韓国が追い上げてくるだろうし、いずれはインドも中国も日本に追いつけ、追い越せと攻勢をかけるだろう。カメラもデジタル家電と化したいま、昔のような丁寧な作りは無理であって、自動組み立てと自動検査ということになる。もちろん、組み込みにはまだまだマンパワーが必要で、そのため人件費の安い東南アジア各国に現地法人の工場を持っているわけだ。幸いカメラの場合にはまだ品質管理がしっかりしているのと、働き者が多い国を選んでいるため、いまのところ問題はまったくない。しかし、現地法人を設立した国に技術が渡るわけで、中国はもちろん、タイ、ベトナム、インドネシアなどがノウハウを身につけてきた時が怖い。「産業の空洞化」を叫んでも、カメラメーカーはやむを得ず(人件費のために)、海外に拠点を設けたのである。しかし、日本がいまデフレスパイラルに入っていて、雇用問題も臨界点に達しようとしている。こういう状況の中、海外拠点をもう一度日本に戻すことはできないのだろうか。そうすれば、失業問題もかなり解決すると思われるし、メードインジャパンの神話をいま一度アッピールすることができるのではないか。巨大な中国市場の一割ぐらいと思われる高額所得者はこぞって日本製のカメラや家電製品を買う。それがステータスだからであり、「金に糸目はつけない」ほどにリッチなのである。メイドインジャパンのプライドを守るためにも、いま一度、カメラメーカーはUターンをすべき時期に来ていると思う。
今日は朝から雑用を片付けていた。借りていたカメラを梱包して宅急便で送ったり、メールをしたり、電話をしたり、と雑用はやり出せばきりがない。仕事部屋はだいぶ片付いてきたが、まだまだリビングルームで仕事をしたほうが快適である。午後からは渋谷に出かけて、撮影をしてくるつもりである。デジタルカメラはコンパクトカメラひとつで、あとはフィルムカメラ2台(35ミリ判と645判)。さて、どんな写真が撮れるだろうか、時間はたっぷりあるので楽しみである。写真展の案内が来ていたが、昨日までのものが多く、行かれなかった。

府中市で。フェラーリF40?テスタロッサ?(よくは知らないが、イタリアンレッドがすぐ目に飛び込んできた)。読者からのご指摘で、マツダ・サバンナRX-7ではないか、とのことだ。ニコンD300Sを相変わらずに買えずじまいだが、デジタルカメラは新しいほど画質がいいから困る(苦笑)。ニコンD300、DX17〜55ミリF2.8、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。
2010年2月4日(木)
デジタルカメラはRAWで撮らなければならない、という「RAW原理主義者」を私はここで批判してきた。なぜなら、それは写真撮影の根本に関わる問題であり、理想的には撮影時にすべてが完成していることが求められるからだ。と言うと、「フィルムカメラだって、フィルムの現像により、いくらでもコントロールできた」という反論が返ってくるだろう。それは理解はできるが、フィルムでは撮影時にまず適正露光を与えることが基本であり、フィルム現像やプリントのときに調整をするのは、好みの問題もあるが、一義的には失敗を救済することだった。モノクロフィルムの時代にはカメラの露出計がまだなかったり、あっても未完成なものであったから、露出決定は勘に頼らざるを得なかった。いま、巨匠とか名人とか達人とか呼ばれる大写真家も、ネガを見ると、驚くぐらいに露出があっていない。それは、その時代のカメラの機能性ゆえであり、しかたのないことだ。また、光量の少ないところで撮影する場合にあえて高速シャッターを切って写し止め、現像とプリント処理でなんとかする、という手法もあった。ところが、カラーフィルム、とくにリバーサルフィルムが多く使われるようになり、現像処理はほとんどがラボまかせになったとき、やはり撮影時に完成させることが要求されるようになった。それで、写真家は露出をバラし(段階露光をして)、フィルターワークを駆使し、さらにプロラボにはまず「テスト現像」をしてもらうということをやった。いちばん一般的なのが「切り現」と言って、露出計出た目のカットを切ってもらって、それだけ現像してもらい、それによって、ノーマル現像か、増感か、減感かを判断するもの。もちろん、表現上、増感や減感をすることもあった。それがデジタル時代になり、RAW現像があたかもネガカラーフィルムを現像するのと同じ、だという通説が流布され、いまそれがほとんど定着している。アドビが自社の統一RAW規格をDNG(デジタル・ネガティブ・グラフィックス)と呼ぶのも、そのあたりから来ているのだろう。しかし、ネガカラーフィルムのダイナミックレンジ(ちょっとニュアンスがちがうのだが)は、RAW現像によるデジタル画像よりもさらに広い。HDR(ハイダイナミックレンジ)のように不自然ではなく、ハイライトからシャドーまで表現できる(もちろん、覆い焼きや焼き込みも必要だが)。ラチチュードやダイナミックレンジに関しては、フィルムのほうが圧倒的に優れているのだ。私がRAWをあまり撮らないとか、RAW+JPEGは意味がない、と書くと、かならず反論を寄こす人がいるのは、もうこの掲示板を始めてからの年中行事(笑い)になってしまった。私はニコンキャプチャーの最初のバージョンから使っているし、Phase
OneからDxOに至るまで、いろいろな現像ソフトを試してきた。その上で、「RAW原理主義者」を批判しているのだが、まだわかってくれない人がいる。なんだか、無意味に頂上に岩を運びあげるシジフォスのように不条理である。まあ、私は学生時代に実存主義をかじっているので、その祟りかも知れない(笑い)。
今日は朝から出かけて、多磨墓地から府中まで電車とバスを利用しながら、あとは徒歩で、ぐるぐると回ってきた。月刊誌の最後の作例を撮るためである。デジタル一眼レフ(両方ともAPS-Cサイズのハイエンド)にレンズを付けっぱなしと、散歩スタイルに毛が生えたようなものである。いい天気だが、けっこう寒かった。帰って画像をセレクトし、送信して終わった、と思ったら、校正用PDFが飛んできた(笑い)。

府中市で。これはなんだ?と思われるかも知れないが、古びた機械の一部である。こういう茶色い被写体は案外黒く、-2EVぐらいの補正をしないと露出オーバーになってしまう。面倒なので、マニュアル露出で撮影した。もちろん、JPEG撮って出しで、RAWではない(笑い)。キヤノンEOS7D、EF100ミリF2.8LマクロIS、絞りF11、1/125秒、JPEGラージファイン、AWB、ISO100。
2010年2月3日(水)
PMAショーがだんだんと近づいているが、日本でも海外でも新製品のラッシュとなった。とてもぜんぶをこの短い日記でカバーできないので、印象に残ったものにコメントしてみよう。まず、本日発表のオリンパスPEN(ペン)
Lite E-PL1は、同社のマイクロフォーサーズ第3号機になる。E-P2との大きなちがいはストロボを内蔵し、外装をアルミ合金とした点だろう。さらに、低価格化(想定価格ボディーのみ70,000円前後、標準ズームキット80,000円前後、ダブルズームキット100,000円)もポイントであるが、ダブルズームキットの望遠ズームはEシリーズ用の40〜150ミリF4〜5.6。このフォーサーズ規格用望遠ズームをペンシリーズに装着するためのマウントアダプターMMF-2も同梱されている。なお、沈胴式標準ズームのM14〜42ミリは光学系は従来の製品と同じだが、軽量化されているため、Lの名称が付く。ボディーカラーはホワイト、シャンパンゴールド、ブラックの3種で、パナソニックDMC-GF1と同じ陣営ながら競合する製品だ。これで、マイクロフォーサーズ陣営はかなり充実したラインアップとなってきた。交換レンズもあらたにM9〜18ミリF4〜5.6超広角ズームと、M14〜150ミリF4〜5.6高倍率ズームも発表された。同じ陣営だからなのか、微妙に焦点距離がちがう(パナソニックはG7〜14ミリF4、G14〜140ミリF4〜5.6=とくに動画がメインのズーム)。もしかして打ち合わせをしているのだろうか(笑い)。ほかの注目製品としてはニコンCOOLPIX
P100があり、これは1/2.3型10.3メガピクセル裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載している。あれまたどこかのOEM?なんて思わないで欲しいのは、レンズが35ミリ判換算約26〜678ミリと26倍ズームだし、手ブレ補正はセンサーシフト方式で、液晶モニタは46万ドットである。また、10.3メガピクセルで毎秒10コマ連写が可能と、昨日書いた富士FinePix
HS10といろいろな点でちがっている。裏面照射型CMOSイメージセンサーと言えば、リコーCX3も1/2.3型10.3メガピクセル裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載している。ただ、カンのいい方はピンと来ると思うが、イメージセンサーのメーカーは同じソニーである。しかし、各社とも、もちろんソニーは別にして(笑い)、イメージセンサーがどのメーカーだか公表するのを嫌がる。昔からOEMは完成品であろうと、部品レベルであろうと、公表しないというのが不文律になっているようだ。そういうタブーにあえて挑戦する馬鹿な私なのだが・・・と、いつもの「愚痴モード」である(笑い)。
今日はもう人間マルチタスク(笑い)の日だった。まず、早朝から著者校正をして、送信した。朝食を食べて、また仕事を再開し、こんどはメールをチェックしながら、2/1の取材のまとめを始めた。そこへ、虫食い状態でスタンバイしてあった「テストレポート」本文の測定データが来たので、それをチェックしながら、完成させて、ほかの小さな原稿とともに送信。ふたたび、取材のまとめに入ったが、電話がいくつも入ったり、メールを定期的にチェックしたり(15分間隔で自動的にチェックはしてくれるのだが)、落ち着かないので、昨日約束したことだけは履行しようと、3つのカメラメーカーの担当者と1件につき平均30分ほど話して、それをまとめてメールした。これは返信がまだ来ていないが、余計なことをすると思うなら、最初から「けっこうです」のひと言ですむものを。とイライラしながら、ふたたび取材のまとめに入り、夕食後に完成させて送信。ようやく、ネットを見て、ニュース記事を見ながら、この原稿を書いた。

新宿で。昨日撮影したもので、今日はずっと朝からパソコンに張りつきっぱなし。さすがに目が疲れて、これが「ドライアイ」なのだろう。老眼なのに気取ってメガネをかけないので、まあこういうことになるのである。頭痛は酷いし、でもともかく今月のノルマはぜんぶ果たした。来月の連載の資料は揃って、いつでも書ける状態なのだが、まあ明日、明後日ぐらいはのんびりしたい。これはRAW+JPEG撮りのJPEG撮って出しで、なにも細工していない。もちろん、ハイライト部は飛ぶのが当たり前で、これを「白トビ」とは言わない。ニコンD3、AF-S17〜35ミリF2.8D、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。
2010年2月2日(火)
すでにオンラインメディアで報道ずみだが、富士フイルムが海外向けサイトで、30倍光学ズームレンズ(35ミリ判換算で24〜720ミリ!相当)一体型で、裏面照射型(BSI)1/2.3型CMOSイメージセンサーを搭載したEVFカメラ、FinePix
HS10を発表した。有効画素数は約10.3メガピクセルで、これで毎秒7コマの高速連写が可能、画素数を落とすと毎秒10コマまでの連写ができる。まさにデジタル一眼レフもびっくりのスペックで、富士フイルムという巨人がいよいよ本気モードになったようだ。動画はAVCHD(MPEG-4圧縮、H.264準拠)の1080p/30fps、さらに高速動画モードとして、60・120・240・480・1000fpsもある。センサーシフト式手ブレ補正、顔認識AF、自動シーン認識、自動赤目補正など書いて行くとキリがないぐらい盛り沢山の内容である。大きさ・重さは130.6×90.7×126ミリ・636グラムと、こfれだけのスペックだけに、小型軽量タイプのデジタル一眼レフよりもひと回り大きく、また多少重い。しかし、裏面照射型イメージセンサーを採用したメーカーとして、ソニー、カシオに続く3番目であり(ビデオムービーカメラを除く)、かなりの高画質が得られるようだ。高倍率ズーム一体型デジタルカメラのメーカーとしては、オリンパスと並んでパイオニア的存在である富士フイルムの製品だけに大いに期待できる。ただし、液晶モニタは3型だが約23万ドットで視野率約97%などはちょっと不満である(液晶モニタの場合は視野率約100%だから意味がある)。またEVFはアイセンサーによる液晶モニタとの自動切り替え方式だが、こればかりは実際にのぞいてみないとわからない。富士フイルム独自のスーパーCCDハニカムではなく、おそらくOEMの裏面照射型CMOSイメージセンサーと思われるが、サンプル画像を見るまで判断はできない部分もある。多少の未確定材料はあるのだが、ズームレンズ一体型デジタルカメラとしては最高のスペックを持つ製品であることはたしかだ。実写サンプルはまもなく公開されるというので楽しみである。
今日はフォトマスター検定に関する会議があり、私はその討論の中で、フォトマスター検定委員辞任を申し出た。この間、いろいろと考えた結果であり、急な思いつきでも、一時の感情でもなく、熟考の末の結論である。相手もあることなので、完全な結論はまだ出ていないが、辞任の方向で進んでいる、と考えている。

新宿で。いくらRAW撮影してダイナミックレンジを広げようとしても、もともと明暗比が1:128を超えるような被写体ではどちらかを優先しないと駄目なのである。RAW現像は万能ではなく、撮影時にきちんとした露出をしておくことが大事だから、1/3EVステップのオートブラケットをどのカメラでもしている。ニコンD3、AF-S17〜35ミリF2.8D、絞りF5.6、絞り優先AE、NEF(RAW)、Capture
NX2 Ver.2.22で現像、ISO200。
2010年2月1日(月)
RAWで撮るのが当たり前、という風潮になってきたようだ。以前はJPEGのほうがRAWよりも面倒がなくていい、と主張してきた人たちもこぞって、RAW+JPEGで撮ると言うようになった。そうなると、へそ曲がりの私は、絶対にJPEGがのほうがいい、と主張したくなる。RAWがいいならそれだけで撮ればいいのであって、JPEGの同時撮りになんの意味があるのか、と思う。JPEGラージファインだとかなりのファイルサイズになるから、RAW+JPEGは徒にデータ量を増やすだけである。しかも、RAW+JPEGで撮ると、同じフォルダの中に拡張子だけがちがう同じ名前のファイルができてしまう。拡張子がもともと見えないMacintoshとか、Windowsでもディフォルトは拡張子が見えない設定になっている。そうすると、RAWのつもりでJPEGファイルをダブルクリックしたり、JPEGのつもりでRAWファイルをダブルクリックして、あとから「しまった」と思うのであり、これは完全に時間の無駄である。もちろん、Windowsは拡張子を見える設定にすることはできるが、PCユーザーのうちの何パーセントがそれをできるのだろうか。だから私は、必要に応じてしかRAWを撮らないし、そういう意味ではペンタックスK-7のRAWボタンはいちばんいいと思うのである。まあ、つねにRAW+JPEGで撮れば、大容量の記録メディアが必要であるし、これは記録メディアメーカーとカメラメーカーが結託した陰謀に違いない(笑い)。まあ、冗談はさておき、RAW+JPEGしかあり得ない、というのはやはり「翼賛体制」だと思うのである。第一、JPEGで撮影しても、SilkyPixを使えば、RAWのような処理が可能なのである。言い換えれば、RAWオンリーで撮ろうと、JPEGオンリーで撮ろうと、RAW+JPEGで撮ろうと、それは各人が自分で決めることであって、テクニカルライターや写真家が一般ユーザーに押しつけるものではないと信じる。「これしかない」というデジタル思考は怖いものがあり、考えすぎかも知れないが、ジョージ・オーウェルの「1984」が本当に実現してしまうかも知れないのだ。前にも書いたが、人間の思考はアナログだし、そうあるべきなのだ。
今日は大阪の門真市にあるパナソニックに「日本カメラ」誌の取材で来た。この「テスト・レポート」はすでに発売しているカメラを取り上げるから、秘密でもなんでもない。オフレコで情報を知らされてしまうと、機密保持に気を使わなくてはならず、面倒である。まあ、それが仕事と言えば、仕事の一環ではあるのだが・・・

大阪・新世界で。土砂降りの雨の中だったので、レンズ前面に雨滴が付いて、少し周辺が流れたように写っているが、画面中心でわかるように、このレンズは非常にシャープである。大きさも超広角ズームレンズとしては非常に小さい。14ミリ相当のパースペクティブは強烈だ。パナソニックLUMIX
DMC-GF1、G7〜14ミリF4、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。