←BBS


2010年7月29日(木)

 ソニーが海外で、ツアイス24ミリF2.0ZA、DT35ミリF1.8、G85ミリF2.8の3種類の単焦点レンズを発表した。これはソニーが35ミリ判(フルサイズ)デジタル一眼レフから撤退する、という噂を打ち消すものであり、ソニーは引き続いて35ミリ判一眼レフにも取り組む姿勢が見られる。スペック好きの人はツアイスの24ミリF2.0ZAに注目するだろうが、私は85ミリF2.8というレンズに興味を持った。このレンズはDTでないから35ミリ判にも対応する中望遠レンズであるが、ひさしくお目にかかっていない中口径の85ミリレンズである。もちろん、PC-Eマイクロニッコール85ミリF2.8(ティルト・シフトレンズ)のような特殊レンズでは最近でもおなじみであるが、中口径のふつうの望遠レンズ、あえて言えばポートレートレンズとしては、コンタックス/ヤシカマウント用のゾナーT*85ミリF2.8以来である。このゾナーはコンタックスRTSシリーズ用として、45ミリF2.8パンケーキレンズ、100ミリF3.5短鏡胴レンズとともにトリオを形成したコンパクトレンズだった。そもそも85ミリレンズというのはツアイスがライツのエルマー90ミリに対抗して戦前に出したレンズである。ゾナー50ミリF1.5を発展させたものであり、85ミリレンズとしては当時大口径のF2.0であった。その後85ミリレンズはツアイスだけでなく、ほかのメーカーからも発売されたが、いずれもF2.0か、それ以上の大口径レンズだった。コンタックスがヤシカ(当時、のちに京セラ)との共同開発で製作されたときも、85ミリ大口径F1.4のプラナーであり、のちにF1.2も作られている。キヤノンもEF85ミリF1.2Lを出し、最近タイプIIにグレードアップされた。ほかのメーカーの85ミリレンズもまずF1.4が中心であり、比較的低価格のタイプでもF1.8だった。85ミリF2.8というのはペンタックスのソフトフォーカスレンズなど特殊なレンズだけだった。ところが、コンタックス一眼レフ用のゾナー85ミリF2.8はそれらの常識を打ち破り、コンパクトで、絞り開放から安心して使えるポートレートレンズとして発売したのだった。残念ながら、この85ミリF2.8レンズは大口径好きのコンタックスユーザーにはあまり見向きをされないで消えて行った。しかし、デジタル一眼レフでは、撮像感度を容易に上げられるからF2.8という中口径の不利はあまりない。そういう意味ではこのソニーG85ミリF2.8は注目に値するのである。
 今日は雨が降って涼しい一日だった。連日の酷暑からようやくひと息付けた感じである。一昨日の大阪取材でのまとめを一気に終わらせてしまった。あとは本文のまとめがあるだけになり、ようやく先が見えてきた。


大阪で。通天閣の展望台から撮影。「超解像」技術のおかげで、細かい模様がよく解像している。これも3:2のアスペクト比で撮影したもの。パナソニックLUMIX DMC-G2、G14〜42ミリF3.5〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月28日(水)

 パナソニックがマイクロフォーサーズ規格のLUMIX DMC-Gシリーズ用の3D交換レンズの開発発表をした。この交換レンズ(というか、ユニット)には2つの光学系が組み込んであり、それでイメージセンサー上に結像したステレオ画像を処理して、3D画像とするものだ。フィルム時代には2台のカメラで撮影したり、あるいは二眼式で撮影したり(これが二眼レフのルーツになっている)、立体画面の撮影にはいろいろと苦労があった。デジタル時代になって、2つのレンズで、2つのイメージセンサーを使う富士フイルムのFinePix REAL 3D W1が商品化され、大きな話題を呼んだ。そして、3D映画のヒットなどで3D競争が激化して、次世代テレビは3Dを売り物にしている。そういう中で、レンズ交換式で、近距離での撮影もでき、また動く被写体でも撮影可能なこのパナソニックの3Dレンズユニットが開発されたのは、次世代のトレンドを先取りするものと言える。Gシリーズの中でどのカメラがこの3Dレンズユニットに対応可能なのかは未発表だが、フィルム時代にはかなり苦労があった立体画像が簡単に、失敗なく撮影できるというのはデジタルカメラのメリットであると言える。パナソニックはテレビが3D対応だから、カメラが3D対応になるのは自然とも言えるのだが、ミラーレスカメラのメリットを生かしたものとも言える。デジタルイメージングは事実上「なんでも」可能であるから、この先どうなっていくのか、そのひとつの方向を示したものと言えるだろう。デジタルカメラは完全にもう「家電」であり、そういう意味ではプロカメラマンの仕事をどんどん奪って行くことになるだろう。
 またまた更新をさぼり申し訳けありません。昨日は大阪主張で帰りが遅くなり、しかも眠かったので、帰ってすぐ「バタンキュー」(死語)になってしまった。今日も午前中は横になっていて、夕方の飲み会の約束を後日に延ばしてもらった。


大阪で。昨日撮影したもの。このカメラのディフォルトは4:3なのだが、あえて35ミリ判と同じ3:2で撮ってみた。やはりタテ位置では3:2のほうがしっくりくる。パナソニックLUMIX DMC-G2、G14〜42ミリF3.5〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月26日(月)

 今後、半導体メーカーの大きな柱のひとつはイメージセンサーになりそうだ。これだけデジタルカメラが普及し、デジタルカメラ付き携帯電話も大きな広がりを見せているところから当然だとも言える。また、画像処理回路も半導体メーカービジネスのもういっぽうの柱になりそうだ。カメラメーカーで自社でイメージセンサーを設計だけでなく製造しているのは、キヤノン、ソニー、パナソニック、サムスンとなり、ほかはイメージセンサーを外部から購入している。もちろん、ニコンのようにイメージセンサーの一部を設計し、製造だけまかせているメーカーもある。海外でもオムニビジョンなどは台湾のメーカーと共同設計し、製造はそのメーカーにまかせている。画像処理回路では富士通が大きなシェアを持っていて、ほかの半導体メーカーも画像処理回路を手がけているところがある。半導体メーカーはインテルに代表されるようにCPUが製品の柱だったが、近年インテルの独走状態が続き、AMDが辛うじて対抗してきたが、かなり厳しい状況にあるようだ。こうなると、半導体メーカーはCPU以外の製品に活路を見い出さざるを得なくなり、イメージセンサーや画像処理回路にシフトして行くメーカーがさらに増えるかも知れない。フィルムメーカーもいまやコダックや富士フイルムのように半導体がビジネスの大きな柱になっている。ただし、コダックは中判を主体に外販しているが、富士フイルムは自社製品にしかスーパーCCDハニカムEXRを使っていない。デジタルカメラの性能はイメージセンサーと画像処理回路に大半を依存している(レンズ性能ももちろんあるのだが)。今後、イメージセンサーと画像処理回路がどうなっていくか、カメラの筐体よりもむしろ重要だと思える。とくに、先日の富士フイルムの発表のように、位相差AF画素を含むイメージセンサーなど、いままでにないイメージセンサーが誕生する可能性がある。ウェブでもイメージセンサーに関するブログがいくつかあるので、それらのチェックもデジタルカメラに関心のある人には必要だろう。
 今日は午前中病院の定期検診、午後は別の用事があり、夕方帰ってきた。明日は大阪へ取材に出かけるので、その用意もこれからしなくてはならない。今月の最後のひと山であり、なんとか暑さに負けないようにして、仕事を終わらせないといけない。


立川で。先日撮影したものであり、背景の店はいちどカット写真に使った。その店のディスプレイが駐車場のまわりにしてある。撮影していたら、オーナーだという黒人に「こんどからは許可を取ってくれ」と言われた。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月25日(日)

 フォーサーズ規格の骨子のひとつはイメージセンサーの周辺でも、入射光がほぼ垂直にフォトダイオードに当たるということだった。このため、画面周辺でも入射光が真っ直ぐな光束になるように、レンズ設計を工夫した。これを「テレセントリック設計」というが、このために周辺画質も低下しないようになった半面、レンズが大きくなってしまった。いっぽうで、オンチップマイクロレンズの発達により、入射光が垂直ではなく、やや斜めになっても、フォトダイオードに光を当てるようにできるようになった。ただ、それでもレンズがテレセントリック設計であるほうが有利なのはいまでも変わらない。マイクロフォーサーズの場合には、フォーサーズの経験を生かして、ショートフランジバックながら、レンズのテレセントリック性をある程度確保しているようだ。このため、純正のレンズを使うかぎりでは、マイクロフォーサーズでも周辺の光量低下が著しいことはない。ところが、ソニーNEXは純正のレンズを使っても、やや周辺光量の低下が多いようである。これはフランジバックをさらに短くしたことによるものか、あるいはイメージセンサーがAPS-Cと大きいため、レンズのテレセントリック性が不足しているのだろうか。理由はよくわからないのだが、ショートフランジバックのカメラというものは利点ばかりではないのは事実である。いろいろなバランス(射出瞳径も関連してくる)をうまくとらないといけないから、一眼レフとはまたちがった設計のむずかしさがあるようだ。今後、ショートフランジバックカメラの分野に参入してくるメーカーはあるだろうが、果たしてどのような手だてをとるか興味のあるところである。
 今日は入院している親戚のお見舞いに出かけた。やや曇りがちだったので、昨日までの酷暑は少しましだった。それでも例年に比べれば、この時期では暑いほうだろう。まだとうぶんはこの暑さが続くらしいので、体調管理には注意をしたい。


国分寺で。だいぶ以前にも同じ場所を撮った記憶があるが、今日は青空に雲がかなり出ていたので、かなりきれいだった。例によって高倍率ズームによる手抜き撮影である。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月24日(土)

 仕事が少なくなれば、そのぶん機材は買わない。いや、買えないと言ったほうが正確だろうか。仕事に関係なく機材を買うのは趣味になってしまうが、私は趣味に大きな投資をするほど裕福ではない。というわけで、このところほとんど機材を買っていないし、ソフトも買っていない。買ったのはソニーα550ぐらいであり、あとはほんとうにカメラ、レンズ、ソフトウエアなどを買わなくなった。で、買わないと不都合があるかというと、そう不都合はないことに(現在のところ)気づいた。もちろん、デジタルカメラは新しいものにして、ソフトウエアもグレードアップして行ったほうがいいことはわかっている。しかし、とりあえずの仕事には現有の機材やソフトで間に合うのであり、無理して新規購入してもそれに見合う利益はないようだ。たとえば、欲しいカメラは?と聞かれれば、現在のところペンタックス645Dであるが、これを無理して購入しても、それに見合う仕事が入るわけではない。業界では私のことを「カメラ好き」とか「カメラオタク」と思っている人が多いようだが、私は仕事だからカメラを買い続けてきたのである。そして、いらなくなったカメラは学生や知人にあげてしまった。先日もソニーα300を学生に贈呈したばかりである。あと、ほとんど使わないであろう長期貸与のカメラは大半をメーカーに返却してしまった。ただでさえ物置と化している仕事部屋に使わないでホコリをかぶっているカメラがあるのはあまり好きではない。そういう意味ではカメラが好きなのかも知れない。つまり、使われないで放置されているカメラが可哀想だと思うのである。それでもまだまだデジタル一眼レフを中心にカメラはかなり多くあり、家人に文句を言われている。ただ、現在あるカメラは使っていたり、使う可能性の高いもので、これは整理するわけに行かない。
 今日も酷暑だから、外出は近所の散歩だけ。来週は少し忙しくなって、大阪出張もあるので、いまのうちに休養しておかなければ、などと口実を作って怠けている。しかし、今月はお盆進行だから、そうゆっくりもしていられない。テストのデータも一部をのぞいて、いつもの月よりも早く来た。


吉祥寺で。以前もこの場所を正面から撮ったが、今回はちょっとアングルを変えて撮影。もちろん、今日でなく、酷暑の始まる前に行ったときに撮ったもの。リコーGXR、P10カメラユニット(28〜300ミリに相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月23日(金)

 光学式ファインダーには大きく分けて、ビューカメラ、一眼レフ、二眼レフ、そしてビューファインダー(透視ファインダー)がある。ビューカメラの光学式ファインダーとはフィルム面(イメージャー面)にピントグラスを置いてフレーミングとピント合わせを行うものであり、もっとも原始的とも言える方式だ。一眼レフはミラーによって反射した画像を見る方式で、これもカメラ以前のカメラ・オブスクラ(写生のための道具)まで遡れば、最古と言える方式かも知れない。二眼レフはステレオカメラから発達したものであり、撮影レンズのほかにビューレンズを持つミラー使用のファインダーであり、これも歴史はかなり古い。ビューファインダーはビューカメラあるいは一眼レフの補助としてカメラの外側に取り付けられたもので、これも歴史はかなりある。しかし、カメラに内蔵されてからは100年も経っていない、比較的新しいファインダーである。そのビューファインダーには逆ガリレオ式とケプラー実像式があり、逆ガリレオ式にはフレームの表示方法によって、採光式とアルバダ式がある。初期のデジタルカメラではアルバダ式ビューファインダーとケプラー式があった。しかし、アルバダ式はケプラー式に比べて、スペースを食うという理由からだんだん使われなくなってきた。そして、いまはケプラー式光学ビューファインダーもほとんどない。こういう状況の中で、あえて光学式ファインダーに凝ったデジタルカメラがあってもいいのではないかと思う。アルバダ式でも、採光式でもいいから、逆ガリレオ式の明快なファインダーが欲しいと思う。もちろん、外付けファインダーとしては、アルバダ式ファインダーを常時使っている私であるが、内蔵したカメラがあってもいいのではないか、と個人的には思うのだが、どうだろうか。デジタルカメラは最終的には液晶モニタで画像を確認するのだが、液晶モニタをファインダーがわりに使うライブビューのカメラは消費電力が大きくて、たとえばコンパクトカメラでは電池が小さいこともあって、350コマ前後しか撮れない。光学式ファインダーで撮れるようになれば、撮影可能コマ数はぐっと増えるだろう。確認のときだけ液晶モニタをオンにすればいいのだから。こういうカメラを作ってくれるメーカーはないのだろうか。
 今日は大学で、先週体調不良で休んだだめ、前期最後の授業だった。あまりに外気温度が高いので、撮影実習は行わないことにして、講義とプリントアウトにあてた。帰りは息苦しいほどの暑さだったが、なんとか家にたどり着いた。今日がピークだというが、年々高温化傾向になっているようだ。


吉祥寺で。以前に撮影したものである。最近はこのユニット交換式カメラか、マイクロフォーサーズカメラばかりを持ち歩いていて、かなりさぼりモードである。まあ、仕事でないからお許し願いたいが、実際に一眼レフにレンズ数本というのは歳のせいでつらくなりつつある。リコーGXR、P10カメラユニット(28〜300ミリに相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月22日(木)

 デジタル一眼レフは測光素子と測距素子と撮像素子が別になっている。ところが、昨日発表された富士フイルムのFinePixは測光素子と測距素子と撮像素子がぜんぶおなじイメージャーなのである。もちろん、それはいままでも存在したデジタルカメラの形式なのだが、測距素子に位相差AF画素が組み込まれたことは大きい。つまり、デジタルカメラのめざしている、ひとつのセンサーによる中央制御を実現したからだ。デジタル一眼レフのアドバンテージは位相差AF による素早い測距がひとつの大きな柱になってきた。だから私も仕事ではデジタル一眼レフを使うのである。測距にもたつきがあるコントラストAFは仕事には向かない。この日記のカット写真のようにお遊びだったらいいのだが、ここ一番では残念ながらコントラストAFには任せられないのが現状だ。しかし、富士フイルムの新しいFinePixは一眼レフのそのアドバンテージを脅かすものである。ただ、現状ではレンズ固定式のコンパクトデジタルカメラに採用されただけであるが、これがレンズ交換式のいわゆる「ミラーレス」カメラに採用されたらどうなるのだろうか。ショートフランジバックのこのタイプのカメラは小型軽量であり、動画とも親和性が高い。「お遊びだけ」と言っていられない状況が来るかもしれない、という予感がある。もちろん、望遠や超望遠レンズの使い勝手などの問題は残るが、ふつうの撮影ならショートフランジバックのカメラで十分、という可能性がある。まあ、私のように相変わらずフィルムの中判や大判も使っている人間にはどっちでもいいのだが、一眼レフという形式がいまチャレンジを受けていることはたしかである。そして、デジタル一眼レフはキヤノンとニコンという「二強」が制してきただけに、これからの時代はどうなるのだろうか、と考える。光学式ファインダーの好きな私のような人間は例外になっていくのだろうか、それともやはり一眼レフなのだろうか。デジタル時代は先がまったく読めない。
 今日はテストカメラを持って出ようかと思ったのだが、またまた熱気に恐れをなして、蟄居(笑い)することになった。ちょっと撮れるようなカメラではないので、それならいっそのこと、もっと時間のあるときに撮ろうと思って、返却してしまった。


近所で。猛暑でばて気味で、結局は夕方になってようやく外出。近所でそんなに面白い被写体があるわけではないので、まあ光のきれいなこの自転車だけを撮っておしまい。われながら怠惰というか、さぼっていると思う。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月21日(水)

 富士フイルムがイメージセンサー内に位相差AF用の素子を内蔵し、高速AFを実現したFinePix F300EXR、Z800EXRなど、コンパクトデジタルカメラ5機種を発表した。これは同社独自の広ダイナミックレンジのR画素と通常のS画素を組み合わせたスーパーCCDハニカムEXRをさらに発展させたもの。画面中央付近に一対の測距素子を組み込んであり、位相差AFを可能にしてある。コントラストAFも組み込まれていて、シーンに応じて位相差AFとコントラスAFが自動的に切り替えられる。このシステムは世界初であり、おもにコンパクトデジタルカメラでのコントラストAFの測距の遅さをカバーするもの。このうち、F300EXRは15倍ズームを搭載しているが、レンズ全体をコンパクト化するために、2つのレンズ群を鏡胴内でスライドさせて収納する「ツインシフトレンズ」や改良された光学系シフト方式の手ブレ補正なども特長。また、F300EXRとZ800EXRはともに、カメラを1回ぐるっと回転させるだけで、360度のパノラマ撮影が可能な「ぐるっとパノラマ」、記録メディア内の画像から好みの画像を選択してフォトブックを作るための「フォトブックアシスト」などの特長もある。しかし、なんと言っても、イメージセンサー内に「位相差AF画素」を組み込んだハイブリッド方式のAFが注目の的だ。Z800EXRは8月7日、F300EXRは9月4日の発売だが、この位相差AFがどのような威力を発揮するかが楽しみである。このイメージセンサーを位相差AFとコントラストAFの両方に使用するというアイディアはほかのメーカーでも特許を出願している。たとえば、キヤノンの特許公開2009-244429号はライブビュー時に撮像素子全体で位相差AFを行い、最後の詰めをコントラストAFで行うという特許である。特許が必ずしも製品化されるとは限らないが、今回の富士フイルムの位相差AF画素の組み込みは、コンパクトデジタルカメラや、ショートフランジバックのミラーレスカメラのAFに大きな影響を与えると思われる。位相差AFはデジタル一眼レフの大きなアドバンテージのひとつだが、コンパクトデジタルカメラもこのような位相差AFを採用するとなると、状況はまた変わってくるかも知れない。
 今日はアマチュア写真クラブの年2回の講評のうちの1回だった。猛暑だったが、外を歩いている時間が短かったので、それほどきつくはなかった。それでも、持っていったテストカメラで撮影して歩き回るのはさすがにつらく、あきらめた。


信濃町で。今日はここの会館で写真クラブの講評があった。これは終わって帰るときに写したもの。古いベンチの手すりに注目して写した。例によって、持ち運びの楽な「ミラーレス」カメラである。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月20日(火)

 ショートフランジバックのいわゆる「ミラーレス」カメラだが、液晶モニタ専用(光学式外付けファインダー可能)とEVF内蔵または外付け式に分かれているのが現状だ。私はなにしろ液晶モニタをファインダーがわりに常用するのは嫌いなので(一眼レフのライブビューと動画ではやむを得ず使うが)、液晶モニタ専用カメラは光学式ファインダーを付けっぱなしである。ということは、そのファインダーに見合ったレンズしか使わないことになり、事実上、レンズを交換しないで使っている。いっぽう、EVF内蔵タイプ(持ってはいないが)あるいはEVF外付けタイプでは、それを使うから、レンズ交換は自由にできる。こうして、パンケーキレンズ付けっぱなしで光学式ファインダーを外付けしたカメラと、EVFを外付けしてレンズを交換するタイプに完全に分かれてしまった。同じメーカーの、同じレンズマウントなのに、いっぽうはレンズ交換式、いっぽうはほとんどレンズ固定式として使っているわけだ。まあ、私のような「変人」(笑い)は少数派だろうから、ミラーレスカメラで、レンズ交換をしながら、液晶モニタをファインダーとして使っているユーザーも多いのだろう。それが悪いというわけではなく、人それぞれだから、自分のスタイルに合った写し方で撮影するのがいいと思う。ただ、事実上、液晶モニタしか選択肢がないカメラは私は使いたくないし、カメラとしてもやや未完成ではないか、と感じる。まあ、現行のEVFにはまだまだ不満はあるのだが、ともかく携帯電話のスタイルでカメラを構えたくはないのである。レンズ交換のできないコンパクトデジタルカメラでも、単焦点レンズなら光学式ファインダーを外付けで使っているし、ズームレンズ付きならやはりEVFがないと嫌なのである。
 今日は撮影に出かけようと思ったが、気温予報があまりにも高いので、恐れをなして(笑い)、外出はしなかった。自宅でゴロゴロしていたので、休養にはなった。明日の気温予報は今年最高になるらしいが、アマチュア写真クラブの講評のために出かけなければならない。熱中症にならないように注意しなければ。


立川で。この日もかなり暑かったのだが、サンバイザーを付けて街の清掃をしている人がなんとなくロボットに見えた(失礼)。で、望遠ズームでちょっと離れた位置からスナップをしてみた。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月19日(月)

 中判デジタルカメラはほとんどがバック交換式で、イメージセンサーが完全に一体化(内蔵)されているのは、ペンタックス645DとマミヤZDだけである。フィルムカメラではバック交換式が当たり前だったが、それはどんどん撮影を続けるために、助手に予備のバックにフィルム装填をさせて、スタンバイさせるからであり、あるいはモノクロとカラーネガ、あるいはカラーネガとカラーポジを撮り分けるためだった。ところが、デジタルカメラになると、記録メディアの容量に依存するが、どんどん撮影を続けられるから、助手をスタンバイさせる必要もない。あるいは、パソコンとつないで、どんどんデータを取り込みながら撮影するので、途切れのない撮影が可能なのだ。また、モノクロとカラーを撮り分けるのは、メニューをちょっと操作すればすむ。こうなると、バック交換式の利点はほとんどなくなっていることに気づく。あえて言えば、画素数のちがうデジタルバックを使い分けることだろうが、はたしてそのような需要は多いのだろうか。私は中判デジタルカメラを使う現場にはいたことがないので、実際にはわからないのだが、デジタルカメラになって、バック交換式はあまり意味がなくなったように思う。いまちょうど、次のテストのためにペンタックス645Dが来ているので、操作しているところ(撮影は暑すぎるので、ちょっと控えている)だが、じつに良くできている。それは、APS-CサイズのペンタックスKシリーズ、とくにK-7と操作性をできるだけいっしょにしている、という理由もある。だから、645Dはこの間、ムックの仕事で短期間操作し、撮影しただけだが、こんどで2回目(これもすぐにほかのテスターに回さなければならない)でもうまごつかない。センサーが大きいからたしかに大きく重いが、ハイエンドの35ミリ判デジタル一眼レフに高級標準ズームを付けているのと大差ない。このような中判デジタル一眼レフを仕事に使うことはまずない私だが、資金的な余裕があれば欲しいと思う。マミヤZDのほうはいちどテストで使っただけだからもう忘れてしまったことが多いのだが、ペンタックス645Dはいま手元にあるだけに、惹きつけられることはたしかである。
 今日は昨日の決意(笑い)のとおりに、連載原稿を書き上げてしまい、送信した。明日がまだあるから、あまり集中度を上げないで、のんびり行こうと思っていたのだが、夕方までに終わってしまった。明日はこの645Dの試写に行くか、無理をしないでゆっくりするか、ちょっと思案中である。


吉祥寺で。先日撮影したものだが、バーゲンセールの店にラッシュする買い物客たち。とっさにカメラを構えて、瞬間的にワンショット撮っただけである。コントラストAFはちょっと遅いが、フルプレススナップモードを使えばいい。リコーGXR、P10カメラユニット(28〜300ミリに相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月18日(日)

 ビューカメラというのは最初の「ユニット交換式」カメラである。レンズ、レンズボード、蛇腹、モノレール、カメラフレーム、フィルムバックなど、各ユニットをバラバラにでき、組み立てて使うことができる。その発想を中判カメラに持ち込んだのが以前にここで書いた駒村商会のコンバーチブル・ホースマンである。ベーシックフレームというカメラフレームに、レンズボードに装着されたレンズを取り付け、フィルムバックを取り付け、そしてスポーツファインダー(枠型ファインダー)を装着するというものだった。発売されたのは62ミリレンズだけだったが、もっと広角も、望遠も構想されていて、さらにレフレックスファインダー(一眼レフ)ユニットも開発される予定だった。こういう背景があるからこそ、デジタルカメラになって、リコーGXRのようなユニット交換式カメラができるわけだ。GXRの面白いところは、レンズとイメージセンサーを一体化してしまったことだろう。レンズだけ交換する、といういままでのレンズ交換式カメラの常識を打ち破り、センサーに最適のレンズをセットにしてしまうという点で、デジタルカメラならではのメリットを生かしている。そして、やる気になれば、レンズマウントの付いたセンサーユニットだけでも開発できる。それがこの方式の強みであり、いわゆる「ミラーレス」カメラにもなり得るのである。もちろん、リコーがアナウンスしているように、ストレージビューワーとか、プリンターとか、いろいろなユニットも開発できる。秋葉原でふつうに手に入る68ピンのコネクタを採用しているから、器用な人なら自作さえ可能なのだ。リコーGXRはまさに「ドリームカメラ」であり、ユーザーがいろいろなアイディアを出すことができるオープンシステムのカメラなのだ。この先、このカメラはどう「化ける」かわからない、そんなワクワクドキドキ感を与えてくれるデジタルカメラである。
 今日は体調も絶好調ではないがまあまあの状態になったので、フォトコンテスト審査の選評を書いて送信。ひとつ仕事を終わらせたので、あしたは勢いを駆って、もうひとつ仕事を終わらせる予定だ。そのための資料も到着しているのだが、テストカメラが早めに来ているので、これも実写しなくてはならない。4日ほど休養したので、少しは仕事モードなのである。


吉祥寺で。葉っぱは作り物であり、それが妙な物質感を持って、ライトとコントラストをなしていた。このカメラユニットも例の「自動開閉式」レンズキャップが装着できる。リコーGXR、P10カメラユニット(28〜300ミリに相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月17日(土)

 デジタルイメージングとはなにか、私はこのウェブサイトを始めてから、その功罪について、ずっと問い続けてきた。まず、功のほうから言うと、写真というか、画像を撮影する、という行為を初めて普及したのがデジタルカメラと言えるだろう。それまでのフィルムカメラは現像してみなければ結果がわからないから、撮影のときにきっちり写している、というスキルが必要だった。ところがデジタルカメラになったら、そういうスキルは必要なくなった。いや、じつは、とりあえず写っていることと、きちんと写すということには千里の差があるのだが、一般的にはとりあえず写っていればいい、ということで、誰にでも失敗なく(あるいは失敗したら撮り直せる)ことができるようになった。結果として、写真というものの大衆化にはおおいに貢献して、裾野を広げたと思う。なにしろ、携帯電話にまでデジタルカメラが内蔵された結果、誰でもどこでも記録を残せるようになったのだ。半面として、罪のほうをあげるなら、プロカメラマンがどんどん必要とされなくなった。いちおう写っているならそれでいいというレベルであれば、少し写真に心得ばあれば誰でも写せるのである。かくして、プロカメラマンに外注していた仕事は大幅に削減され、外注するにしてもギャラが大幅に削減されことになった。みみっちいと言われるのを覚悟で言えば、フィルムカメラなら、フィルム代と現像代は発注主が払ってくれたのだが、デジタル時代はそれがゼロになった。そのぶんがギャラに反映されるどころか、ギャラはどんどん下がって行く。こうして、プロカメラマンでほんとうに生活ができる人々が少なくなってきたのである。そして、ネットの発達で、誰でも情報を発信できるようになったから、プロカメラマンの存在価値はますます減っていっているのが現状だ。私はプロとアマのちょうど接点にいるから、一方的なことは言えない。プロカメラマンの本音が知りたければ、「写真家稼業なんて、もうやめだ!」(http://gakepuchi.blogspot.com/)というブログをご覧いただきたい。私が言いたくても言えないことも含めて、そこにはプロの本音がある。
 また、数日日記を更新しなくて申し訳けありません。体調不良で、木曜日の会合、金曜日の大学をドタキャンして、きょうはようやく復活した。ほんとうは精密検査が必要なのだが、とりあえず投薬でごまかしている。


吉祥寺で。4日ぶりの外出で、夕方、暑くなくなってから出かけた。カメラはコンパクトなレンズ交換式カメラを1台だけ。明日、明後日は原稿を終わらせないと、来週から忙しくなる。体力が落ちているときには、一眼レフは持つ気になれない。リコーGXR、P10カメラユニット(28〜300ミリに相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月14日(水)

 いまデジタルカメラそのものはともかくとして、周辺機器はハムレット的心境の中で揺れ動いている。SDXC対応のカメラが出てきているし、SDXCカードそのものも各メーカーから発売されてきている。これでSDHCよりも高速な読み書きに期待するわけだが、それはカメラと記録メディアだけの問題である。パソコンに転送するとなると、現行のUSB2.0の上位規格であるUSB3.0が今年末ごろから来春にかけて普及するだろう、と見られるため、それを待ったほうがいいのだろうか、という問題が出てきている。とくに、記録メディアのカメラからの抜き差しをしないで、USBケーブルで直接パソコンと結んで転送する方法(大学ではこの方法をとっている)では、USBの転送速度が約10倍速くなるというのは無視できない。ちなみに、この記録メディアを抜き差ししない方法は、記録メディアの寿命を長持ちさせるという長所と、パソコン環境によっては認識されない、という短所がある。一般的にデジタルカメラの画像データをパソコンに渡すにはカードリーダーが使われているが、これもとうぜんUSB接続であるから、USB3.0の普及を待ったほうがいい、ということになる。そして、とうぜんのことだが、USB3.0にするためにはハードウエアの増設ないしは買い換えが必要となる。バッファローなどの周辺機器メーカーでは現行のパソコンに増設するUSB3.0インターフェースを発売しているが、いずれパソコンも買い換えなくてはならない。CPUを含むいろいろな部分で技術革新が進んでいるから、いいタイミングでパソコンを買い換えるのが結局はいちばんコストパフォーマンスが良くなる。というわけで、いまは迷っているというか、様子見をしている段階なのである。
 今日は午後から会議があって、出かけた。帰ってきたら、なんか疲れてしまって、なかなか日記の構想もまとまらないので、ちょっと仮眠をとった。梅雨末期特有の天気で、気をつけないと体調を崩す。最近は一眼レフを持ち歩くことが少なくなり、ひどいときには携帯電話で写真を撮っている。昨日も、カメラは必要なかったので手ぶらで仕事に行った。


新橋で。昨日、コンテストの審査に行く前に歩きながら、携帯電話で撮影。このぐらいの撮影距離だと、ちょっとピントが甘い感じになる。それでも、私が最初に使ったデジタルカメラ付き携帯電話に比べると、この数年に飛躍的に進歩した。


2010年7月13日(火)

 デジタルカメラのレンズの性能はイメージセンサーと一体となって評価するのが基本だ。ただ、最近のようにショートフランジバックのミラーレスカメラが増えると、マウントアダプターでいろいろなレンズを同一のカメラに装着できるため、イメージセンサーは一定となる。つまり、方法論としては、フィルムカメラでのレンズ評価と同様にはなる。ただし、イメージセンサーはそのカメラメーカーのレンズに最適化されたものであり、オンチップマイクロレンズもイメージセンサーとレンズの両方に最適化されたものである。だから、マウントアダプターを使って、異なるメーカーのカメラとレンズを組み合わせると、必ずしも最良の結果は出ないということである。さらに、ローパスフィルターのカットオフ周波数の違いもあるし、ローパスとイメージセンサーの間の距離もある。さらに、輪郭強調(エッジ強調によるシャープネス向上)もレンズとのマッチングを考えながらカメラ側で制御しているので、異なるメーカーのレンズを使った場合に、必ずしもベストの結果になるとはかぎらない。やはり、フィルムカメラで、同一銘柄のフィルムを使い、現像条件を同一にして、比較撮影するのとはちがうのである。デジタルカメラなのだから当たり前、と言われてしまえばその通りなのだが、レンズマウントアダプターによって、レンズの性能比較ができると信じている人も少なくないようだ。マウントアダプターはいろいろなレンズを装着して描写のちがいを楽しむ「レンズ遊び」のためであって、正確なレンズ性能の評価にはつながらない。もちろん、目安にはなるのだが。
 今日は午後から仕事があり、その後、立ち回り先で遅くなるかも知れない。このところ、しょっちゅう更新をさぼっているようで気になるので、今日は昼前だが、本日の更新をして、これから昼食を食べて出かける。


横浜中華街で。先日、横浜に撮影に出かけたときに写したもので、さすがに超広角ズームの威力はすごい。このズームと高倍率ズームを持てば、それだけでほとんどなんでも撮影できてしまう。装備を軽くしたいときには、ミラーレスカメラもいいものだ、と最近感じるようになった。しかし、仕事の場合にはやはり一眼レフがないと困るので、このときもほかに一眼レフ2台を持って行った。オリンパスペンE-PL1、M9〜18ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月12日(月)

 このところデジタル一眼レフの新製品がほとんど出ていない。そのかわりに、ミラーレスカメラはマイクロフォーサーズ規格のパナソニック、オリンパスからつぎつぎと新製品が出ているし、交換レンズもだんだん揃ってきている。ソニーもNEX-3、NEX-5が売れていて、これから交換レンズを充実させようとしている。サムスンはNX10以来沈黙を守っているが、いずれ新しいカメラを出してくることだろう。こういう状況を見ていると、一眼レフは盛りをすぎ、下降線に入っているように見える。しかし、現実としては、プロはハイエンドのデジタル一眼レフを使い続けているのであり、アマチュアもデジタル一眼レフのユーザーが大部分である。ミラーレスカメラは売り上げに反して、それほど見かけることは多くない。これはどういうことかと考えると、やはりミラーレスカメラはまだ絶対数が少ないのだと思う。レンズ交換式デジタルカメラの中でミラーレスカメラ全体では25%以上のシェアを持っているが、それはここ数ヶ月、長くても半年ぐらいの現象であり、それではまだまだ一眼レフに比べて普及台数が少ないわけだ。そして、一眼レフは今年のフォトキナ2010を目指して発表されるだろうし、まだまだ一眼レフ優位は続くだろう。ただ、一眼レフだけを出しているメーカーもミラーレスカメラを出す可能性は高く、何年か先には、一般ユーザーはミラーレスカメラ、プロとハイアマチュアだけが一眼レフ、という状況になっているかも知れない。もちろん、そのためにはキヤノンとニコンという一眼レフの二強がミラーレスカメラを出す、という前提が必要なわけだが、現時点ではまだなんとも言えない。もちろん、特許出願は出ているが、だから製品が出るとはかぎらない、というのは口を酸っぱくして言ってきたことである。キヤノンやニコンがミラーレスカメラに動くには、AFの高速化とEVFの高精細化ではないかと思っているが、デジタル技術の進歩は早いから、意外と早く出てくることになるかも知れない。
 今日は連載原稿の下調べを始めたが、まだ本格モードではない。注文してある資料がまだ揃っていないからだ。今週は毎日のように仕事で出かけなくてはならない。ほんとうはその前に連載原稿を書いておきたかったのだが、時間切れである。


近所で。高烽キっかり濃くなって、夏模様であるが、まだ梅雨が続いているので、天気は悪い。今日は雨だけでなく、強風もあって、散歩はすぐに中止した。このカメラの高倍率ズームも28〜300ミリ相当だが、センサーが1/2.3型と小さいので、レンズも本当に小さい。リコーGXR、P10カメラユニット(28〜300ミリ相当)、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月11日(日)

 デジタルカメラがフィルムカメラと本質的にちがうのは「自由度が大きい」ということだろう。電気的に解決するため、事実上なんでもできてしまう。だから、デジタルカメラはどうあるべきか、という「自由の制限」をしないと、デジタルカメラは化け物になってしまうのではないか、と杞憂するのである。たとえば、解像度をなによりも優先させるべきなのか、あるいは高感度性能をできるだけ良くするほうがいいのか。このふたつは関係がないように見えるが、じつは強い相関関係がある。解像度をなによりも優先させるなら、画素数をなるべく多くし、さらに解像力の高いレンズを用意すべきである。そうすれば、解像度LW/PH値の高い画像が得られ、モニタ上で画像を拡大しても、CIPA推奨のISOチャートを撮ってLW/PH値を数えても、あるいは大きくプリントしても、シャープな画像が得られる。いっぽう、高感度特性を重視するなら、イメージセンサーはなるべく大きいものを使用し、画素数は抑える、という設計にすると、高感度ノイズは減り、暗い場所で手持ち撮影の領域が広がる。どちらも、デジタルカメラの特長を生かした設計であり、できれば両方を同時に満足させられればいちばんいい。しかし、現実には高解像度か高感度特性かは二者択一であり、二律背反である。だから、ユーザーニーズによって決めるべきかも知れないが、ハイアマチュアを除いては、それほど問題意識を持っていない。だから、単純に画素数の多いほうを選んでしまう傾向が強い。1台のカメラで両方を満足させるのがむずかしいなら、同じメーカーから2タイプの性格の異なるカメラを出してくれるのが次善の策だ。しかし、それはビジネス的にはリスクが多いから、どのメーカーもやりたがらない。こうして、世の中は画素数の多いほうへと流れて行くのだが、高感度に強いカメラはカメラをわかっているユーザーにはこれからも支持されていくことだろう。
 今日は天気が悪く、また休養日である。ただ、国民の義務である選挙があったため、近くの投票所である高校へ出かけた。結果がどうなるかを寝ないでテレビを見るほど政治参加に熱心ではないので、明日起きたら結果がわかればいい、と思っている。ただ、無関心ではないので、私がいつも主張している通りの政党に投票しただけである。


近所で。じつは選挙の投票所である高校の庭で写したもの。もうちょっと遅い時間だと、光が灯っていたかも知れない。投票所はかなり混んでいて、関心の高さを示していた。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月10日(土)

 ニコンD1が登場したときの反響はものすごいものがあった。まったく、デジタルカメラを使っていない写真家の大先輩も「これは今後10年間でいちばん重要なカメラになるだろう」と予言していた。私はというと、じつはそれほど驚かなかったのである。コンパクトデジタルカメラは1996年から使ってきたし、キヤノンEOS DCS-1やニコンE-2なども知っていた(実際に使ったわけではないが)。ただ、キヤノンDCS-1は約300万円で、ニコンE-2も約200万円だったから、D1の65万円という価格には驚いた。しかし、カメラ雑誌の仕事で使ってみると、パソコンのCRTモニタに映し出された画像はどうも色が地味、というか冴えない。そのころは「色域」という概念を知らなかったので、メーカーの担当者に「これはNTSCですから」と説明されても、じつはチンプンカンプンだったのだ。そこで、NTSCとはなにか、という勉強を始めて、アナログTVの色域であることがわかり、ほかに、sRGBと、それよりとくに高フ色域が広いAdobe RGBがあるのを知った。そして、きちんと色を出すためにはPhotoshopまたはNikon Capture を使わなければならないこともわかった。なぜ、ニコンがNTSCという色域の規格を採用したかはその時に聞いていないので、わからない。ただ、推測すると、NTSCはAdobe RGBなみに色域が広いこと、そして、当時は主流だったアナログ方式(CRT)のパソコンモニタで見るには色変換さえしてやればいい、ということがあったのではないだろうか。そして、その当時、CRTのモニタはまだsRGBに完全に対応しているものが少なく、Adobe RGBに至っては1998年に策定されたということもあり、まだまだモニタ側は対応していなかった。そういう事情があったのだろうが、私は最初に千葉県のドイツ村へ行って撮影した画像を見て、がっかりした。少し退色したカラーリバーサルフィルム(内式)のようだったからである。最近、外式のコダクロームに似た発色だった、という記事があったが、コダクロームはもっとマゼンタがかって鮮やかだった。ただ、コダクローム25ではグリーンに転ぶときがあり、それに似ているとは言えるかも知れない。私の仕事仲間たちはどんどんD1を買ったが、私はどうもNTSCのトラウマで、とうとう見送り、D1Xになってから購入した。まあ、私の不勉強でちゃんとした色が見えなかったわけだが、ニコンD1よりもD1Xが私のはじめてのデジタル一眼レフということもあって、印象が強い。それからは、D2H、D2X、D70、D200、D300、D3・・・というふうに変遷して行くのだが、D1はどうも相性が悪いようである。
 今日は完全休養日で、疲労回復につとめた。7月もかなり忙しくなるので、いまのうちに体力を蓄えておかないとならない。天気は良かったのだが、外にいっさい出なかった。午前中は寝ていて、昼食を食べてから昨日の日記を書き、またぐだぐだしながら、いま今日の日記を書いているわけだ。


近所で。雨が降っているから今日ではなく、先日散歩のときに撮ったもの。じつはiPhoneであり、オムニビジョン製のこのデジタルカメラはじつによく写る。これはレタッチを一切していないし、撮影はカメラというか携帯電話まかせなのだが。iPhone 4はもっと画質がいいらしいが、私はとりあえずこの画質で満足している。


2010年7月9日(金)

 デジタルカメラの流行ですっかり影が薄くなってしまったのが、旧社会主義圏のカメラである。ロシア、中国、旧東ドイツ(ドイツ)などはフィルムカメラを細々と作っているが、デジタルカメラは皆無に近い。わずかに中国がコンパクトデジタルカメラを作っているが、国内で売れているデジタルカメラの99%以上が日本のメーカーのブランド製品ということで、政府としてもやる気がないようだ(韓国サムスンは1%以下のシェア)。ロシアは旧ソ連から引き続いて35ミリ一眼レフを作っていて、最新のゼニットなどはペンタックスKマウントでTTL露出計を持っている。しかし、それ以上の技術革新はなく、AFも、もちろんデジタル化もない。中国もフィルム一眼レフは製造していて、世界市場で一定の評価は受けている(日本でもケンコーが輸入している)。しかし、デジタルカメラ製造に本格的に参入するつもりはいまのところないようだ。ただ、日本のカメラメーカーが中国、とくにシンセンに現地法人を作り、デジタルカメラを製造してきているので、やがては中国も国産デジタルカメラの本格的な製造に乗り出すのではないだろうか。いちばん残念なのは旧東ドイツであり、名門というべきペンタコン人民公社がなくなってしまった。いちおうシュナイダー・クロイツナッハの傘下に入り、エキザクタ66という中判フィルム一眼レフを作っているが、35ミリ一眼レフのペンタコンは消えてしまった。ドイツには旧西ドイツのライカがあり、ツアイスがあるので、旧東ドイツのペンタコンは競争力の点で劣っていたのだろう。しかし、デジタル一眼レフを作るとすれば、むしろライカよりもペンタコンであったのではないか、などと妄想してしまう。まあ、旧社会主義圏のフィルムカメラは貴重品として、一部の熱狂的なファンがいるから、「デジタル化」などとは口が裂けても言ってはいけないのかも知れない(笑い)。ライカもRシリーズをどうするか不透明だし、一部ではフィルムカメラから撤退、と言われているので、ますますデジタルシフトとなり、ある意味ではつまらない世界になりそうである。
 またまた更新をさぼり申し訳けありません。昨日は遅く帰ったわけではないのだが、なんだか疲れて、なにもする気にならなかった。とりあえず、昨日ぶんの日記をアップしておきます。本日ぶんは夕方以降書きます。


立川で。ぐるっとひと回りしているうちに、何カットか撮影した。ショーウインドーの反射が面白かったので、撮ってみた。このレンズはいまのところずっと使っている高倍率ズームである。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月8日(木)

 BCNランキングの今年の上半期のレンズ交換式デジタルカメラのメーカー別シェアが発表された。BCNランキングは大手量販店などのPOSシステムによる売り上げをそのまま集計したものであり、信頼性が高い。これによると、レンズ交換式デジタルカメラではニコンがひさしぶりにトップに返り咲いた。販売台数ベースのシェアは34.0%で、2位のキヤノンと2.6%差。2009年度通年の販売台数ベースのシェアは39.1%のキヤノンが首位で、ニコンは31.3%の2位だった。ニコンが伸びた理由はD90、D5000、D3000などがモデルチェンジをしないで売り続けたため、実販価格が下がり、つねに上位にいたからだ。キヤノンのエースであるEOS Kissは最新のX4がここのところようやく首位を奪回している。この2強の一眼レフシェア争いも興味があるが、パナソニックとオリンパスのマイクロフォーサーズ陣営が伸びていることも注目したい。今年上半期のパナソニックは10.9%、オリンパスは7.7%であり、合計すると20%に近くなる。いっぽう、一眼レフ専業のペンタックスは7.8%で、健闘していると言える。なお、ソニーは7.5%だが、これは一眼レフだけの数字であり、ミラーレスのNEXシリーズが発売以来、毎週ベスト10入りをしていることを考えると、今年の下半期にはぐっとシェアを伸ばしてくるものと思われる。デジタル一眼レフの人気が高いのは相変わらずであるが、ミラーレスカメラはパナソニック、オリンパス、ソニーがだんだんシェアを広げていっているようだ。「一時の流行」という声も過去にはあったが、この実績を見ていると、デジタル一眼レフにつぐ地位を完全に確保しそうだ。私の「趣味」はとりあえず措いておいて、ミラーレスカメラの躍進には目を見張るものがある。
 今日はようやく完全な休養日だった。明日はもう大学で、1週間がたつのが早い。今月も予定表を見ると、なんだかんだでけっこう埋まってきた。梅雨はいつ頃明けるのだろうか。ともかく、蒸し暑いのはいちばんこたえるので、早いところ真夏になって欲しい。


立川で。今日は天気が良かったので、立川まで出かけた。新しい高倍率ズームレンズが届いたので、そのテストも兼ねて、撮影して歩いた。オリンパスペンE-PL1、M14〜150ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月7日(水)

 パナソニックがフォーサーズ規格のイメージセンサーを使ったコンパクトカメラを発表するだろう、という噂が少し前から出ている。噂だから、とりあえずは様子を見ていたのだが、どうやら根も葉もない噂ではなく、かなり信憑性があるようだ。ということで、今日はこの話なのだが、レンズは35ミリ判換算で24〜72ミリ相当の3倍ズーム。開放F値は24ミリ側でF2.0で、72ミリ側でもF4か、もっと明るくなるかも知れない。名称はLX5とLXシリーズになるらしい。ほかの特長はわからないのだが、おそらくタッチパネル採用ではないかと、勝手に想像している。いずれにしても、いよいよイメージセンサーの大きなコンパクトカメラの時代が近づいている気がする。ライカはすでにAPS-Cサイズのイメージセンサーを採用したX-1を発売しているが、これは「高級コンパクトカメラ」であり、価格もそれなりに高い。しかし、LX5?はそれほど高価にはならないだろうし、ズーム付きということで、単焦点レンズのライカX-1よりは一般性がある。コンパクトデジタルカメラというと極小のセンサーというのが通り相場だったが、これはもともと小さなセンサーしか出来なかったからだ。それがいままで続いて来ているのは、センサーのコストが安い、レンズが小型化しやすい、被写界深度が深いから初心者でも失敗が少ない、などの理由があった。しかし、いつまでも極小センサーだけというのも面白くない、と思っていたところにライカX-1が登場したわけだ。もしパナソニックが本当にLX5?を商品化したら、コンパクトカメラの世界ももっともっと面白くなるだろう。
 今日はようやく少しのんびりできた。とは言っても、校正用のPDFをふたつ見て、戻したが、まあこれはそれほどしんどい作業ではない。今月というか先月はなんだか非常に忙しかった。私にしては珍しく多忙だったが、まあ突然変異の現象だろう。


横浜中華街で。超広角レンズを付けたカメラを持っていたので、それを生かすような撮り方をした。先日撮影したものである。オリンパスペンE-PL1、M9〜18ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月6日(火)

 デジタルカメラのホワイトバランス機構はいまではかなり充実している。オートホワイトバランス(AWB)のほかに、各種光源別のプリセットホワイトバランス、さらに白紙などを測定して撮影光源に合わせるマニュアル(カスタム)ホワイトバランス、色温度のダイレクト設定、ホワイトバランスブラケティング、ホワイトバランスの手動補正など。しかし、これだけ豊富でも、ぴったりと補正することは案外むずかしい。それに、光源がどんどん変わって行くので、それに追いつくのが大変なのではないだろうか。タングステン光源は環境問題により姿を消すことになったが、あの独特の暖かみのある色光を好む人が多いために、最近では電灯色蛍光灯などというものも製品化されている。また、白色LEDもこれからは主流になるかも知れない。そして、ミックス光源はさらに増えていくだろう。こうなると、ほぼリアルタイムに補正をしてくれるAWBがいちばんいいし、この精度をもっともっと上げて欲しいのだ。デジタルカメラは「結果オーライ」カメラだと思っているから、ある意味ではどんどん自動化してもらって構わない。いや自動化によって、シャッターチャンスを逃さないほうがだいじである。フィルム交換という非常にリスキーな時間をなくしてくれたデジタルカメラは、ことシャッターチャンスということだけなら、非常に便利に、確実になった。だから、ホワイトバランスもオートホワイトでどんどん完全補正をして欲しいのだ。デジタルカメラは便利なほどいい、というか便利だからデジタルカメラなのである。デジタルカメラの仕組みは好奇心としては知りたいと思うが、実用的にはどうでもいいと思っている。どう使えばどういう結果が出るか、それだけわかればいい。私はフィルムカメラなら多少の愛着心を持つのだが、デジタルカメラは逆に愛着心はない。それを英語で表現するとすれば、フィルムカメラはtoolであり、デジタルカメラはinstrumentなのである。職人が使うのがツールであり、科学者が使うのがインストルメントである。デジタルカメラを使って写真を撮る、という行為は職人よりも、むしろ科学者向きであると思っている。職人芸はフィルムカメラだからこそ生まれたものだと思う。これから、写真家はますます科学者に近くなっていくだろう。そんな予感がしつつ、気質だけはとりあえず職人の私は、やはりデジタルカメラには愛着を持てないでいる。
 今日はかなり仕事をがんばった。なにしろ、2本の原稿を同時進行しているからである。夕方までにとりあえず、両方を終わらせて、あとは校正用PDFが来るのを待つばかりになった。明日が校了日であるから、またまたギリギリセーフである。毎月、ホームスチールのようなことを続けているわけだが、いつまで身体が続くかわからない。


町田で。以前に大学の校外演習のときに撮ったものである。超広角ズームレンズを付けていたので、それだけで撮影していた。そう言えば、このところ、仕事で一眼レフを使っているので、しばらくミラーレスカメラを使っていない。オリンパスペンE-PL1、M9〜18ミリF4〜5.6、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月5日(月)

 以前に(4月)、アマチュア(と思われる)の方々の写真ブログを紹介した。今回は、いろいろなブログ・プロバイダーではなく、ひとつだけに絞って、その中で私がお気に入りに登録しているブログを紹介したい。それは「FC2」というブログ・プロバイダーで、私も思いつくままにいい加減なことを書いているブログに使っている。このFC2はそれだけでなく、アクセス解析にも使わせてもらっているし、いちばんお世話になっているブログ・プロバイダーなのである。そのFC2のブログは写真がうまい人たちが集まっているのではないか、と思わせるほど、レベルが高い。4月のときには、この中からMiriamさんとArt of Lifeの作者お二人を紹介したが、今回はそれ以外のブログ作者を紹介しよう。まず、TRASHというブログ(作者は371さん)は日常のなんでもないシーンをおもに撮られているが、それがレタッチも含めた作者の技術によって非日常に変身する。いい写真感覚をお持ちで、日常をアートしていると言ってもいい。つぎは、まったくジャンルがちがうがSilverBlueというネーチャーフォトのブログ(作者はのびさん)。いちばんの専門分野は昆虫のようだが、小さな虫までじつにシャープに、そして繊細に捉えられている。ときどき野鳥も撮られているが、これも並みの腕ではない。つぎに、photos of trifling days(作者はatsushiさんで、4月に紹介したatsushi ozawaさんと同じ方だと思われる)は野良猫ばかりを毎日のように撮影している。残飯をあさったり、街をうろついたり、猫たちの環境は決していいと言えないが、そこで健気に生きている野良猫たちを愛情をもって撮影している。私はどうも街でのスナップというか、スケッチに心を奪われてしまうのだが、SixthSense(作者はaperiosさん)も、街の何気ない表情から、独自の視点で切り取った空間がじつに生き生きとしている。まったく分野のちがうところでは風景写真のカルネドリーム(作者はカルネさん)で、大風景から花の写真まで、じつに各所を回って撮影してある。そして、どれもが非常に美しく、またテクニックを感じさせるものになっている。ほかにもまだまだ紹介したいブログがあるのだが、またまたスペースを大幅にはみ出しそうなので、別の機会に譲らせてもらうことにする。
 今日はとりあえず追加の画像を選んで、足りないものは近くに撮影に出かけて、ひとつの特集は片付いた。しかし、まだまだ7合目ぐらいなのであり、まあ間に合えばいい、ぐらいに気楽に思わないと精神衛生上悪い(笑い)。これからしばらくすると、出かけることになるので、日記を早めに更新する。


横浜桜木町で。実はディストーションの例で撮ったのだが、ほかの写真にしたので、これはボツのカット。このカメラはディストーション自動補正をオンにすることもできる。ペンタックスK-7、DA18〜55ミリF3.5〜5.6、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。


2010年7月4日(日)

 デジタルカメラになって、ストロボを使う機会が減ってきた。それは撮像感度を上げて、自然光で写したほうがきれいに写ることが多いからだ。しかし、それだからストロボは駄目だ、というのは短絡的である。なぜ自然光で写したほうが結果がいいかというと、光が柔らかいからであり、これに尽きると言ってもいい。ストロボを使う場合にも同じように柔らかい光にしてやれば、ストロボでもきれいに写る。そして、ストロボ光は瞬間光であるから、ブレがほとんどあり得ない。本当はストロボをうまく使ったほうがいいのだが、ストロボをうまく使うユーザーが減ってきた。光を柔らかくするノウハウを知らないからだ。光を柔らかくする方法は大きく分けて、バウンス(反射)とディフューズ(拡散)があり、このどちらか、あるいはふたつをうまく組み合わせれば自然光なみの柔らかいストロボ光を作りだすことができる。商品撮影だけでなく、人物撮影にもこの方法は有効である。そして、デジタルカメラは撮像感度を簡単に上げることができるから、1段ぐらい感度を上げれば、クリップオンストロボでもバウンスで光を回して、足りない部分はレフ板やカポックで起こすなどすれば、きれいなライティングができる。要は光をどうコントロールするかの問題なのだが、そのノウハウがデジタルカメラの普及とともに失われかけているのは残念である。スタジオであれば、タングステン照明はともかく、蛍光灯でも、HMIでも、大型の照明装置を使えるし、もちろん大型ストロボを使ってもいい。しかし、屋外で撮影する場合や、照明装置が自由に使えないハウススタジオなどで撮影する場合には、小型ストロボをどれだけ有効に使えるか、を覚えておくべきだと思う。
 今日はまだ仕事が続いている。幸いにして、例の「三重苦」は今朝起きてみたら、ほとんど治っていた。同じような症状だったのが、昨年の10月だった。体調は回復してきたが、原稿はまだまだ終わらない。明日は午前中病院、夕方は出かけるので、その間を縫って、仕事を終わらさなくてはならなくなった。


神田小川町で。先日、一日に2回消防自動車に遭遇したと書いたが、これは最初のとき。大型の消防自動車だった。2回目は帰りに近所で見たが、その写真はこの間すでにこの日記に使ってしまった。昔はこれだけ赤のスペースが大きいと露出に注意しなければならなかったが、分割測光だとカメラまかせでだいたい結果オーライである。ニコンD300、DX VR 18〜200ミリF3.5〜5.6G、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月3日(土)

 デジタルカメラ、とくにレンズ交換式デジタルカメラの機能がライブビューから動画へと発展して行く中で、AFをどうするか、という問題がどんどんクローズアップされている。コントラストAFを高速化して位相差AFと同等の合焦速度を得る方法がひとつ、そしてもうひとつは位相差AFをなんらかの形でライブビューシステムに組み込む方法が考えられる。コントラストAFの高速化は徐々に進んでいるとはいえ、その歩みは決して早いとは言えない。一方で、位相差AFを組み込む方法は実用化されているソニーの方式のほかに、いろいろと考えられている。最近ではキヤノンがイメージセンサーに位相差AFのためのしかけを組み込むという特許をアメリカで出願している(米国特許出願20100165176号)。このような特許が実際に製品化されるかどうかは別にして、デジタルカメラメーカーではAFの高速化に全力で取り組んでいるように思われる。もし、ライブビューで位相差AFがミラーの動きとは関係なしに動くようになったら、ほんとうにミラーは不要なものになるかも知れない。ただし、EVFがクリアさ、ニュートラルな色、ピントの山のわかりやすさ、追従性などでペンタプリズムファインダーを超えるのはまだまだ先のように思える。だから、一気に一眼レフからミラーレスカメラとはとうぶんならないとは思うが、ミラーレスカメラがデジタルカメラの中で重要なカテゴリーになるかも知れない、という予感はある。一眼レフシステムというのは原理的にはカメラの歴史と同じぐらい、いやそれよりも古い。デジタル化はカメラのこの最古の形式から決別することになるのだろうか。光学ファインダー好きの私としては、いよいよ居場所がなくなるのだろうか。
 今日はインタビューのまとめを送信して、まだほかにも仕事がまだまだ残っているのだが、頭痛、肩凝り、胃痛と三重苦である。このところ、私にしては忙しすぎたので、疲れが出たのだろう。前にも同じような症状になったことがあり、つくづく歳を感じる。ただ、明日には特集をいちおう終わらせて、まだ来ていない原稿を待つ態勢にしないといけない。また、テストレポートも同様の態勢にする必要がある。


横浜の山の手で。異人館のひとつであるが、ずいぶんきれいである。新しくペンキなどを塗り直したのだろうか。このときにはデジタル一眼レフ3台、ミラーレスカメラ1台で歩き回った。このときからかなり無理をしている。ペンタックスK-7、DA18〜55ミリF3.5〜5.6L、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO200。


2010年7月2日(金)

 NASAだけでなく、ロシアの航空宇宙局もニコンのデジタル一眼レフと交換レンズを採用した、というのはいろいろな意味で興味深い。ニコンはFの時代からNASAに特注カメラを納入していて、D3Sの採用は当然だとも言える。しかし、ロシアがISS(国際宇宙ステーション)のロシア担当区画での使用にニコンD3SとD3Xを採用した、というのはちょっとした驚きである。ロシアは以前はキヤノンEOS Kiss Digital Nなどを採用していたからである。もともと、ソ連時代からアメリカのNASAに対抗するかのように、ニコンの一眼レフは使ってこなかった。いちばん有名になったのは宇宙船「ミール」に搭載したミノルタα-8700iであり、そのホワイトボディーのカメラはのちに「ミール仕様」として限定販売された。NASAの場合、ニコンD3Sとペアで使うレンズはおもに14〜24ミリF2.8であり、ほかには70〜200ミリF2.8VRIIが使われるらしい。しかし、ロシアの場合にはなんと400ミリF2.8VRを使うということで、これにはかなりびっくりした。偵察衛星でもないISSにこんな超望遠レンズを搭載してなにを撮るのだろうか。いずれにしても、ニコンが宇宙カメラのほとんど独占的なサプライアーになったのは確実だ。もともと、宇宙カメラと言えば、NASAのフレンドシップ7宇宙船で、ジョン・グレン宇宙飛行士がミノルタ・ハイマチック7を使い、マーキュリー宇宙船にウォルター・シラーが私物のハッセルブラッド500Cを持ち込んで、それ以来ハッセルブラッドがニコンとともにNASAの宇宙カメラの代表だった。人類初の月面着陸ではハッセルブラッドSWCが使われ、いっぽう宇宙船内ではニコンFが使われた。しかし、ニコン初のAPS-Cデジタル一眼レフであるD1はNASAに採用されず、ニコンF5が使い続けられた。ニコンのデジタル一眼レフがNASAに採用されたのはD2XSになってからで、NASAはデジタル化に慎重だったとも推測される。その後は、JAXAの記録用にオリンパスE-3が使われたぐらいで、ニコンの独壇場となっている。NASAがずっとニコンを使い続けている理由は知らないが、少なくとも高い信頼性はひとつの理由だろう。
 今日は大学の演習で、スタジオを使って小物撮りをしてもらった。ライトはタングステン光をやめて、高演色性の蛍光灯光源である。時代はタングステン光の全廃から、蛍光灯、そして白色LEDに移ろうとしている。私は相変わらず、古い1200w/sのストロボを使っているが、これもほとんど使う機会はなくなった。


神田小川町で。先日撮影したもので、バイクのボディーのエンブレム?である。高倍率ズームで適当に撮ったものだが、プログラムAE、ISOオートできっちり写っていた。ニコンD300、DX VR 18〜200ミリF3.5〜5.6G、プログラムAE、JPEGラージファイン、AWB、ISOオート。


2010年7月1日(木)

 現在のカメラ、とくにデジタルカメラは機能が多すぎると思う。たとえば、露出を決めるにしても、測光モードが、分割測光、中央重点測光、スポット測光と少なくとも3つある(カメラによっては4つ)。露出を補正する機構はプラスマイナスのレベル補正に加えて、オートブラケットがあり、さらにAEロックもある。また、露出モードは最低でも、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出と4つあり、さらに普及機にはシーンモードなどが8種類ぐらいある。また、露出に関係するISO感度は拡張機能があったり、オート機能がある。このように、露出ひとつを決めるにも、カメラ機構を覚えるだけで大変なのである。前にも書いたが、露出はISO感度を決めたら、あとは絞りとシャッター速度を選ぶだけでいいのだ。なぜこんなに複雑怪奇になってしまったかというと、それが技術の進歩と一体化しているからである。技術の進歩とはひと言で言えば「自動化」であり、「利便性」を追求するものである。つまり、カメラまかせでもちゃんと写る、というのが理想であり、それに向かって技術が進歩してきたのだ。しかし、ひとつのことを解決するのに、技術的にはいくつかの方法が考えられる。そして、それをすべて入れてしまって、ユーザーに選ばせること、選択の自由度を広げることが親切である、とカメラメーカーは思っているふしがある。しかし、露出ひとつをとってもこれだけの機能があり、それをぜんぶ覚えなければならないとすれば、それは果たして選択の自由度を広げたことになるのだろうか。昔には「十徳ナイフ」というのがあり、万能的に使えると言われた。いまでも「スイスアーミーナイフ」がそうであり、ナイフだけでなく、ワインのコルク抜きや、爪切りやら、いろいろな道具がついている。しかし、面白さは別として、スイスアーミーナイフは本当に便利なのだろうか。万能を志向すればするほど、不便になって行くような気がしてならない。もっと機能を整理したカメラも必要なのではないか、というと、メーカーの知り合いたちは「それでは売れない」と一刀両断で、とりつくしまもない。本音は機能を削ることが怖いのではないか、機能満載のほうが安全牌だからではないのか、と意地悪爺さんの私は思ってしまうのである。
 今日は原稿の作例がまだ足りないので、編集部へ行って、折から雨が降ってきたので、その出版社のスタジオで撮影をした。帰ってきて、画像を整理して、短い説明を書いて、編集者に送った。しかし、今月はまだ臨時ものがまったく終わっていないし、連載のテストレポートもまだ手つかずである。かなり本格的に状況は厳しくなってきた。


蒲田駅で。この駅は屋根がヨーロッパの鉄道駅ふうであり、広角レンズで撮るのがいちばんいい。しかし、このときは珍しく標準レンズを持っていたので、それで撮影してみた。キヤノンEOS7D、EF50ミリF1.4、絞りF5.6、絞り優先AE、JPEGラージファイン、AWB、ISO400。